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自然素材は高いと思っていませんか?──“長く住むほど得をする”家づくり

1. 「自然素材は高い」という誤解

「自然素材の家って、憧れるけど高そう」
「予算が限られているから、普通の建材でいいかな」
──そんな声をよく聞きます。

確かに、無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材は、量産型の建材よりも初期費用が高くなることがあります。
でもそれは、“最初だけ”の話
住まいは、何十年も使い続けるもの。だからこそ、長期的な視点で見れば、自然素材の家はむしろ“得をする選択”なのです。


2. 初期費用だけで判断すると、損をする理由

一般的な建材は、見た目はきれいでも、10〜15年で劣化が目立ち始めます。
クロスの黄ばみ、合板の反り、塗装の剥がれ──それらは、張り替えや補修のコストを生み続ける“消耗型素材”です。

一方、自然素材は:

  • 傷がついても味になる(無垢材)
  • 汚れがついても塗り直せる(漆喰・珪藻土)
  • 経年変化が“風合い”として評価される

つまり、「劣化」ではなく「熟成」する素材なのです。
初期費用が多少高くても、メンテナンス費用が抑えられ、長く住むほどコストメリットが大きくなるのが自然素材の家の特徴です。


3. 自然素材の“長持ち力”とメンテナンス性が生むコストメリット

自然素材は、手入れ次第で何十年も美しさと機能を保ちます。

  • 無垢材は削って再生できるため、張り替え不要
  • 漆喰や珪藻土は、部分補修が簡単でDIYも可能
  • 接着剤や塗料が少ない分、剥がれや変色が起きにくい

さらに、素材そのものが呼吸するため、湿気やカビの発生を防ぎ、建物全体の劣化も遅らせる効果があります。
これは、将来的なリフォーム費用や修繕費の削減につながる、“見えない節約”です。


4. 健康面での節約効果──医療費・冷暖房費にも差が出る

自然素材の家は、空気の質や温熱環境にも優れているため、健康面でもコストメリットがあります。

  • 調湿性により、カビ・ダニの発生を抑え、アレルギー症状を軽減
  • 空気が清浄に保たれ、呼吸器系の不調が減る
  • 断熱性が高く、冷暖房効率が上がり、光熱費が下がる

たとえば、毎年の医療費が1〜2万円減るだけでも、10年で10〜20万円の差。
冷暖房費が月3,000円下がれば、年間36,000円、10年で36万円の節約です。

自然素材は、健康と家計の両方を守る“暮らしの味方”なのです。


5. 実例紹介:築20年でも美しさと快適さを保つ自然素材の家

春日井市に住むEさんご家族は、20年前に自然素材を使った注文住宅を建てました。
床は無垢のナラ材、壁は漆喰、天井は杉板張り。
当初は「ちょっと高いけど、長く住むから」と思い切って選んだそうです。

20年経った今でも、床は艶を増し、壁は柔らかな光を反射し、家全体が“味わい深い空間”に。
「メンテナンスはほとんどしていないけど、今でも来客に褒められる」とEさんは語ります。

さらに、光熱費は同世代の平均より月5,000円ほど安く、家族の健康診断でも「呼吸器系のトラブルが少ない」との結果が出ているそうです。


6. まとめ:素材選びが、未来の家計と暮らしの質を左右する

  • ✅ 自然素材は、初期費用よりも“長期コスト”で得をする
  • ✅ メンテナンス性が高く、劣化ではなく“経年美”になる
  • ✅ 健康面での節約効果も大きく、医療費・光熱費を抑えられる
  • ✅ 長く住むほど、素材の価値が暮らしに還元される

「安く建てる」よりも、「賢く住み続ける」ことが、これからの家づくりの鍵。
自然素材の家は、見た目の美しさだけでなく、家計と健康を守る“暮らしの資産”になります。

予算だけで素材を選ぶのではなく、未来の暮らしを見据えて素材を選ぶ──
そんな視点が、家族の安心と満足につながっていくのです。