― 光熱費も健康も変わる、断熱性能アップのすすめ
「中古住宅って、冬は寒そう…」
「暖房をつけても足元が冷えるのがつらい」
「断熱リノベって本当に効果あるの?」
そんな不安や疑問を抱えている方にこそ知ってほしいのが、断熱性能を高めるリノベーションの力です。
築年数の古い住宅でも、断熱リノベを施せば、新築以上に快適な住まいに生まれ変わることも可能なんです。
この記事では、「中古住宅=寒い」というイメージを覆す、断熱リノベの基本と効果、実例を交えてご紹介します。
なぜ中古住宅は寒いと言われるのか?
① 断熱基準がなかった時代の建物が多い
日本の住宅に断熱基準が導入されたのは1980年以降。
それ以前に建てられた住宅は、断熱材が入っていない、または性能が低いケースが多いのです。
② 単板ガラスの窓が多い
古い住宅では、1枚ガラスの窓(単板ガラス)が一般的。
ここから熱が逃げたり、冷気が入り込んだりして、室内の温度が安定しにくくなります。
③ 気密性が低い
建物の隙間が多いと、暖房の熱が逃げやすく、外気が入りやすい状態に。
特に木造住宅では、経年劣化によって気密性がさらに低下していることもあります。
断熱リノベで得られる3つの大きな効果
① 冬は暖かく、夏は涼しい快適な室内環境
断熱性能を高めることで、外気の影響を受けにくくなり、室温が安定します。
冬は足元までぽかぽか、夏は冷房効率が上がって涼しく快適に。
→ 「エアコンの効きが全然違う!」という声も多数。
② 光熱費の削減
断熱性が高まると、冷暖房の使用頻度や稼働時間が減り、電気代・ガス代の節約に直結します。
■ 例:断熱リノベ後の光熱費の変化(目安)
| 項目 | リノベ前 | リノベ後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 冬の暖房費(月) | 約15,000円 | 約8,000円 | 約47%減 |
| 夏の冷房費(月) | 約10,000円 | 約6,000円 | 約40%減 |
※建物の条件や地域によって異なります
③ 健康リスクの軽減
断熱性が低い家では、室内の温度差によるヒートショックや結露・カビの発生が問題になります。
断熱リノベによって、家全体の温度差が小さくなり、健康リスクを大幅に軽減できます。
→ 特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、安心して暮らせる環境づくりに直結します。
断熱リノベの主な方法とポイント
① 壁・床・天井の断熱材を入れ替える
既存の断熱材が劣化していたり、そもそも入っていない場合は、スケルトンリノベで断熱材を新設・強化します。
- グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなど
- 壁・床・天井の断熱をバランスよく強化するのが理想
② 窓の断熱性能を高める
窓は熱の出入りが最も多い場所。
ここを改善するだけでも、体感温度が大きく変わります。
■ 方法の例
- 単板ガラス → 複層ガラス(ペアガラス)に交換
- 内窓(二重窓)を設置して断熱+防音効果
- サッシをアルミから樹脂製に変更(熱伝導率が低い)
③ 気密性を高める施工
断熱とセットで重要なのが「気密性」。
隙間風や熱の漏れを防ぐために、丁寧な施工が求められます。
- サッシや建具の隙間をしっかり塞ぐ
- 換気計画を見直し、計画換気に対応させる
- 床下や天井裏の気流止めを施工
→ 断熱材だけでなく、“空気の通り道”をコントロールすることが快適性のカギです。
補助金や減税制度も活用しよう
断熱リノベは、国や自治体の補助金・減税制度の対象になることが多いです。
代表的な制度の例(2025年時点)
- 住宅省エネ2024キャンペーン(断熱改修に最大60万円補助)
- 住宅ローン控除(省エネ性能を満たすと控除額アップ)
- 自治体の断熱改修補助(地域によって内容は異なる)
→ リノベ会社や自治体に相談し、制度を上手に活用することで費用負担を軽減できます。
実例紹介|断熱リノベで変わった暮らし
事例①:築40年の戸建てを断熱リノベで再生
- 外壁・床・天井に断熱材を新設し、窓はすべて複層ガラスに交換
- 冬の室温が5℃以上改善し、暖房費が半減
- 結露がなくなり、カビやダニの悩みも解消
→ 「冬でも素足で過ごせるようになった」と家族全員が大満足。
事例②:マンションの内窓設置で冷暖房効率アップ
- 築30年のマンションを購入し、全室に内窓を設置
- 冷暖房の効きが良くなり、電気代が月3,000円以上ダウン
- 外の騒音も軽減され、在宅ワークが快適に
→ 「こんなに変わるとは思わなかった」と驚きの声。
まとめ:“寒い家”を“快適な住まい”に変える断熱リノベの力
「中古住宅は寒い」というイメージは、断熱リノベで確実に変えられます。
しかも、快適性だけでなく、光熱費の削減や健康リスクの軽減という副次的なメリットも大きいのが特徴です。
- 冬も夏も快適な室温をキープ
- 家計にやさしい省エネ効果
- 家族の健康を守る空間づくり
- 補助金や減税制度で費用負担も軽減可能
「中古住宅だから仕方ない」とあきらめる前に、
断熱リノベという選択肢で、住まいの性能を底上げしてみませんか?